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● 2013年1月11日: 「手持ちのUV硬化装置はありますか?

UVランプとUV-LEDの使い分け?

UVランプの問題点 UV硬化装置としてのUVランプシステムには、以下のような問題点が揚げられます。

● 発熱が激しい
● 照射器が大きく重い
● オゾン臭がする
● ランプ交換の費用と手間がかかる
多くのUVランプ照射器は確かに発熱が激しく、ガラス転移点の低いフィルムや温度を低く抑えたい材料には向いていません。
Integration TechnologyのUVランプ硬化装置:SubZeroシリーズのシャッター付き照射器は、熱放射が少なく小型軽量なので、
上記のような問題はかなり解消されます。フィルムが一定速度で巻き取られる場合や照射器が一定速度以上で移動する場合は、
SubZeroシリーズを問題なくお使い頂ける事例もあります。ランプ交換は六角ネジ1本を緩めるだけで良く、現場でも手間をかけず
に簡単ににランプ交換ができます。
インクや硬化材料が完全にLED対応しないために硬化が不十分な場合は、ランプで迅速かつ完全硬化を実現できます。SubZero
シリーズは熱放射が少ないため、このような事例での良好な代替え案となります。現状ではUVランプシステムは初期費用を低く
抑えられ、インクや硬化材料のコストやシステム全体の初期費用を考えるとランプ交換費用も問題にならないケースが多くあります。


UV-LEDの問題点 UV硬化装置としてのUV-LED硬化装置には、以下のような問題点が揚げられます。
● 硬化させたいものをLEDでは完全に硬化できない
● LEDの発光波長でカバーできないUVC領域(250nm付近)の光が必要
● 硬化材料をLED用に変えたくない

現状では、従来のUVランプを全てUV-LEDに置き換えることはできません。適材適所でUVランプも検討する必要があります。


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LED波長の選択方法は?

LEDの発光波長は比較的狭いので、硬化材料が要求する波長範囲に適合しないと全く硬化しません。
硬化材料が要求する波長範囲は、材料に配合されている重合開始剤の吸収スペクトルで決まります。この吸収スペクトルは比較的
ブロードで、数十ナノメートルの幅を持つことが多いようです。この吸収スペクトルの範囲内にLED発光波長が入るかどうかの確認
が重要です。

その上で、その範囲内で最も大きな強度が得られるLED波長を選択すると、良好で速い硬化を達成できます。代表的なLED波長
には、395nm、385nm、365nmがありますが、一般に波長が長い方が高い発光強度を得られます。もし重合開始剤の発光スペ
クトルの範囲に395nmや385nmが含まれる場合は、多くの場合は強度の高い395nmのLEDで良い結果を与えます。
同様に重合開始剤や助剤のスペクトル範囲に385nmと365nmが含まれる場合は、385nmを選ぶと多くの場合良い結果を得られ
ます。LED発光波長を決める際には、硬化材料が要求する波長のスペクトルを入手して検討されることをお勧めします。

以下に、代表的なUV-LEDの発光スペクトルとUVランプの発光スペクトルを示します。硬化材料が要求する波長が短い場合は
UVランプが必要で、波長が長い場合はLEDを使えます。またLEDの発光波長が長いとその強度が大きくなることも分かります。


UV-LEDで面照射をしたいのですが?

UV-LEDを2次元的に配置して、面照射を可能にします。

Coming Soon

Hi-Cureを利用する方法 Hi-Cureの照射器を構成するLEDモジュールを2×4個配置する場合の照射面は、
70mm×130mm程度になります。
照射対象物のサイズが小さい場合はHi-Cureを利用するのが効果的です。

Hi-Cureのデータシート
UV-LED硬化装置のカタログ
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手持ちのUV硬化装置は有りますか?

UVコーティングやUV接着剤、その他UV硬化材料を使った研究開発や材料開発で、小型の照射器で手軽にUV硬化を行いたい。
しかしスポットキュア装置だと少し物足りないと言う場合は、以下のような製品があります。

Coming Soon

超小型UV-LEDを利用する場合(1) VTwin Plusは、手の平サイズと小型ですが、1.5W/cmの強度があります。
UV硬化材料が透明な場合は、さらに薄型のPinCure(強度:0.5W/cm)でもお役に立ちます。
中心波長を選択できるのが VTwin の利点です。365 / 385 / 395 nmが有ります。
これらの照射器は、複数個繋いで照射長を長く拡張することもできるので、照射器1台で基礎検討
を行い、次の段階で拡張用に増設することもできます。


VTwinのデータシート> <PinCureのデータシート
UV-LED硬化装置のカタログ

超小型UV-LEDを利用する場合(2) MZero-LEDは、手の平サイズで、さらに3W/cm2 (395nm)とハイパワーです。スポットキュアよりも
強いUV光をより広い範囲に照射できます。
ハンドルを使えば、手持ちの照射器として作業性が向上します。

MZero-LEDのカタログ

UV-LED硬化装置のカタログ

超小型UVランプ(MZero)を利用する場合 超小型ランプヘッドのMZeroはオプションにシャッター付きがあります。スポットキュアよりも
強いUV光をより広い範囲に照射できます。
簡易的なハンドルとランプスタンドを使えば、手持ちの照射器として使うこともできます。

MZeroのカタログ

UVランプ硬化装置のカタログ

ハンドルとランプスタンドを取り付けた例 MZero及びMZero-LEDは、ハンドルを付けると作業性が向上します。
照射器スタンドを使えば、さらに作業性を向上させられます。

MZero-LEDにはハンドルを付けるだけで、接着剤やコーティング剤のUV硬化の作業性が
大きく向上します。

MZero-S(シャッター付きのUVランプ照射器)は、UV光のON/OFFを迅速に行え、ランプ
の消灯/点灯の待ち時間が不要になります。シャッターが閉じていてもランプは点灯してる
ため照射器は熱くなります。そこで照射器スタンドがあると便利です。試作も承ります

照射器をスタンドに収めたところ> <照射器とスタンド
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